いばらき防災大学にて、防災士講座を受講しました。【11/9投稿】

11月8日(土)9:30〜16:00
いばらき防災大学にて、防災士講座を受講しました。
最初に驚いたのは、「災害対策基本法」における“自助・共助”が 努力義務(法的強制力なし) であるということ。
一見すると「責任を市民に押し付けているのでは?」と思うかもしれませんが、
国や自治体がすべての備えを整えるには莫大な税金が必要になります。
だからこそ「自分たちの命は自分たちで守る」という考え方が基本なのだと、改めて理解しました。
講座では、茨城県の職員の方から、県内の災害の現状や対策について学びました。
「東日本大震災 茨城県の記録」では動画の上映があり、
「見たくない方は目を覆ってくださいね」という言葉から始まりました。
当時、私は議員ではなく、ひとりの主婦として家族と過ごしていました。
これまで“自分の周囲”の記憶しかありませんでしたが、
県内の甚大な被害の映像を目にして、災害に対する自分の視野がいかに狭かったかを痛感しました。
狭い視野では、実効性のある地域防災計画を立てることはできません。
広い視点と知識、経験をもって行動できる防災士を目指したいと思います。
また、「放射線の基礎知識」についても印象的でした。
この講座は原子力を推奨するものではなく、
フェイクニュースやデマに惑わされず、“正しく恐れる”ための学びの機会です。
地元では「反対」の声を聞く機会が多い一方で、
実際に管理・運営している方々や、科学的根拠に基づいて判断している県職員の話を直接聞く機会はほとんどありません。
150名ほどの受講者の中には、さまざまな立場や考え方の方もいらっしゃったと思います。
県職員の方々が慎重に、誠実にお話されていた姿がとても印象的で、
貴重な機会に恵まれたと感じました。
災害現場の映像や原子力のテーマは、
どちらも受け止め方が人によって異なる、非常に繊細な内容です。
ネット上の断片的な情報だけで理解した気になるのではなく、
自ら求めて学ぶことの大切さ を実感しました。
講座は、3日間のうちの1日目。
地域の安全を守るために、身に着けたいと思います。

